映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』は、1930年代のスターリン時代のソビエト連邦を描いた作品です。
2020年8月に日本で劇場公開されましたが、この作品は実話(ノン・フィクション)なのでしょうか?
今回はこの点についてと、実際映画を見た人の評価を紹介したいと思います。
尚、ここから先はネタバレ情報を含みますので、「ネタバレは嫌だ!見るまで何も言わないで!」という方は、こちらのリンクから直接『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』をご覧くださいね。
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「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」は実話?
この作品の主人公・ガレス・ジョーンズはジャーナリストで実在する人物です。
彼はあのアドルフ・ヒトラーに取材をした経験を持っています。
そんな彼の活躍を描いた作品。この『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』は実話に基づくものです。
「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」のあらすじ
当時(1933年)世界は深刻な大恐慌に陥っていましたが、ソビエト連邦だけはなぜか好景気でした。
それに疑問を頂いたイギリス人のジャーナリストのガレス・ジョーンズ。
彼はスターリンにインタビューをするため、モスクワへ向かいます。しかしスターリンに会うことはできませんでした。
そんな時彼は、ウクライナに情報源があることをつかみウクライナに渡ります。そしてウクライナの人達が飢餓状態にあり、食料が全てモスクワに渡っている事実を知り衝撃を受けます。
そしてジョーンズはその権力に立ち向かっていくのです。
「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を見た人の評価
それではこの作品の評価を見ていきましょう。
低い評価
まずは低い評価を見てみましょう。
○評価:★☆☆☆☆(1.0)
事実を基にした作品。それなりに見応えはあったが個人的にはあまり合わない作品だった。
あの時代の腐った世の中を作品と言えども見るのはやはり気分が良くないと言うこともあったが、加えて最初から最後までダーティで淡々と作品が進んでいくので、途中で飽きてきてしまった。
しかし、ガレスのような真実を追求するジャーナリストの姿には心は打たれる。
似たような仕事を人からの視点ではどういう感想を抱くのか気になる。
○評価:★☆☆☆☆(1.0)
終始モノクロ基調の薄暗い画面とアップの描写ばかりで、何がどうなっているのかいまいち分からず、見る者の想像力でストーリーは淡々と進んでいく。
歴史の勉強をしようと見たが、芸術的センスに欠ける私には正直つまらなかった。
バネッサカービーを惚れ惚れ見てた感じで終了。
○評価:★☆☆☆☆(2.0)
旧ソ連の偽りの繁栄を暴こうと勇敢に立ち向かうジャーナリストの真実の物語。
全体的にメリハリが無くインパクトに欠ける印象だった。飢餓に苦しむ人々の苦難や現状をもっと詳しく知りたかった。
題材は良いだけに不満が残る内容だった。
○評価:★☆☆☆☆(1.0)
スターリンの経済政策の虚構を暴こうとしたジャーナリストの話。
豊かと言われていたウクライナに入り、市民が飢餓状態になっているのを目の当たりにするシーンの数々は重い。
ただ、経済政策の失敗にどうつながっているのかがわかりづらかった。しかも雪に囲まれてる地域なので、視覚的に暗い。
そもそもそこにいたるまでが結構長くて退屈してしまったし、人間関係ももう少し丁寧に説明してほしかった。
とても重要なテーマを扱っているだけに、映画としての盛り上がりがもう少しほしいと思った。
この映画は、やはり重々しく暗さを感じるようですね。
それが好きか嫌いかによっても評価は異なるようですが、淡々と進んでいき分かりづらいものがあるため、「低い評価」をつける人もいます。
高い評価
では、高い評価を見てみましょう。
●評価:★★★★☆(4.0)
ガレス・ジョーンズという実在のジャーナリストのことは今の今まで知らなかったし、このような史実も知らなかった。
彼の死後100年近く経ってこのように映画化され、そのテーマが古びていないことに驚きました。
スターリンのことは教科書で習ったぐらいで、政治犯(犯罪者じゃないのだけど)を「粛清」した恐ろしい人物という知識しかありませんでした。
そのスターリン政権の下、ソ連の「穀倉地帯」と呼ばれる肥沃な土地のウクライナ地方の人たちは(当時ウクライナは独立国家ではなくソ連の一地方だった)、収穫した小麦が自分たちの食卓には上らず、すべてモスクワに持っていかれ飢えと寒さに苦しみ何百万人と死んでいったのだそうです。
たった一つのみかんに目の色を変える農民たち、食べ物がなく樹皮や到底口には出せないものを食べて飢えをしのいでいたのです。
ジャーナリスト魂の塊といった主人公が命をかけて真実を伝え続け、しかし彼のミッションともいえるジャーナリズムの仕事を生涯をかけて全うできなかったこと、今、彼がこの映画の上映を知ったら喜んでくれたでしょうか。
カラー映画のはずなのに、広大なウクライナの麦畑と一面の銀世界、まるで白黒映画のようなそぎ落とされた映像がスタイリッシュでした。
メガホンと撮ったのがポーランド出身の女性監督だそうで、最近の女性監督の活躍には目を見張るばかりです。
これは決して過去の話ではありません。今も繰り返される私たちに突き付けられた現代のテーマでもあります。最初気乗りしませんでしたが絶対に観るべき映画だと思います。
●評価:★★★★☆(4.0)
予告を見ただけで、前知識なしで見たが大正解だった。
実話を元にしているのだけども、話運びはスマートで、私には2時間あっという間だった。
美しい光景はないが、細かな工夫もあり映像が絵として素晴らしかった。
●評価:★★★★☆(4.0)
モスクワの繁栄とは裏腹にウクライナでは、、こんな人為的な大飢饉が起こっていたなんて知りませんでした。
特に幼い兄弟達の食事のシーンは衝撃的すぎました。
○評価:★★★★★(5.0)
これ実話に基づいてるんですね。
赤い闇、これ、スターリン独裁下のソ連の話って単純な話じゃないんです!誰がスターリンを支えてたのかってことなんですね。この映画はすべてのジャーナリストはマスト・シーでしょうね。特に若手とこれからなろうという人たちは。
良い映画って、やはりメチャメチャいろんな刺激を与えてくれます。そしてダラケた気分の私をシャキッとさせる。
この映画がポーランド映画だということは極めて本質的にこの映画の内容と結びついていることだと思います。
第二次世界大戦でポーランドがどうなったのか!ナチスとソ連に侵略された。それはなぜ可能だったのか…
この前NHKでやっていたアウシュビッツの話の中に、虐殺が起きていることを西側諸国に知らせたけれど、無視された!という話がありました。それに相通じるのですね。
国とはなにを守るものなのか?単純な話ではないですが、人々の生活と、それを生み出す権力と、それを激しく見せつける映画でした。
補足:他の人のレビュー見たら、退屈というのが結構あって驚きました。私は全く違いました。
映画の語法で、物語をうまく膨らませてるというか、色々その当時の世界のありようを想像させるようにもできていると思いました。
評価を読んでもお分かりいただけるように、歴史ものやドキュメンタリーものが好きな人にとって、この作品は大変興味深く楽しめるものになるのではないかと思います。
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本ページの情報は2021年1月時点のものです。
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