『殺さない彼と死なない彼女』は元々ツイッターに掲載されていた4コマ漫画が元になり、2017年に「中経☆コミックス」で連載が始まりました。
その後実写化され、2019年の11月に劇場公開されています。
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今回はこの映画版『殺さない彼と死なない彼女』の結末と感想・評価
についてお伝えしたいと思います。
尚、ここから先はネタバレ情報を含みますので、「ネタバレは嫌だ!見るまで何も言わないで!」という方は、こちらのリンクから『殺さない彼と死なない彼女』をご覧くださいね。
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「殺さない彼と死なない彼女」の結末
『殺さない彼と死なない彼女』の結末ですが、主要人物の一人の小阪れいが殺されてしまいます。
相手はメガネの男性。
別の女性をストーカーしていて、その女性を殺すつもりだったらしいのですが、その予行演習として小阪れいのお腹をナイフで刺したのです。
なんと理不尽なのでしょう・・・。
しかもそのめがねの男は予告どおり女性を刺し、ニュースでその猟奇的な愛が報道されます。
この映画に登場する主要人物は、
①いつもスマホを触ってるスマホ依存症で、「殺す」が口癖の無気力な男性高校生の小坂れいと、「死にたい」が口癖のネガティブな少女の鹿野なな
②モテ女子で自分が可愛いことを知っていて「誰からも愛されたい」、そのくせ寂しがりやの きゃぴ子と、地味だけれど面倒見が良い 地味子
③地味子の弟でインテリ系男子の八千代と、その八千代にいつも告白しているけれど相手にされない大和撫子
この3組の友人同士ですが、メインはれいとなな。
そしてそのれいが刺されて死んでしまうという、驚きの結末となります。
「殺さない彼と死なない彼女」のネタバレの感想と評価
それではこの作品を更にネタバレさせるべく、感想と評価を見ていきましょう。(評価に関しては、5段階評価で表しています。)
著作権の関係があるので、原文の意味、ニュアンスを変えずに書き改めています。(原文は出展URLからご確認頂けます。)
低い評価
まずは低い評価をつけている感想から見てみましょう。
○評価:★☆☆☆☆(1.0)
理屈っぽいなあ…と感じた。
対象に選ばれるために、恋敵や障害を根性で乗越えるのが昭和平成の恋愛モノだが、恋敵も障害も無く、恋愛の実存を問い言語化に苦悶するのが令和の恋愛だろうか。
人類文学史上の難題だから、良い子は深追いしないでね。
宮本から君に、の明快に断然軍配。
○評価:★☆☆☆☆(1.0)
役者さんの演技はとても良かったけど、つまらないと感じたのは私が原作を読んでおらず何も事前情報がないまま見たせいだと思います。
しかし、それにしても冒頭からツッコミどころ満載。
まず間宮祥太郎がどう見ても高校生に見えなくて、おじさんがブレザーを着ている図に邪魔されて集中できない。
そもそも高校生とはいえ、人に軽々しく死ねとか言うのはどうなのかと。
ブス、も愛情の裏返しなのだろうけど、高校生にもなってそんな好きな女の子にわざと意地悪する小学生みたいな愛情表現するのはカッコ悪いなぁと。
そして高校生の初々しいやりとりを見ながら彼らの心の成長を見守る系かと思ったら、いきなりサイコパスが乱入してきて間宮を殺す…えぇぇ…??? 困惑 。
どういう路線で行きたかったんだ製作陣。
多分学生とかだったら感情移入できたんだろうな。社会人がみると冷静になってしまいツッコミたくなってしまう。
周りは号泣していなのに1人取り残されていました。
堀田真由さんがとても可愛かった。
○評価:★★☆☆☆(2.0)
話の筋は何も知らず、奇妙なタイトルと評判の良さに釣られ観ました。
しかし始まってみたら、やっぱり邦画アレルギーが強まりそうな、なんとも面倒くさい展開。
自ら設けたような厨二キャラ設定か漫画のように喋り振る舞う登場人物の面々に呆れつつも、ああいうパートナーに敢えて冷たい態度で接してしまう素直じゃない様は自分を見せられているようで気恥ずかしさも感じたり、もどかしい気分でした。
このけったいな複数のカップルの会話ややり取りを見せ付けられるだけに終始したお話に、さっさと終われと思ってしまったのと、『君の膵臓をたべたい』の二匹目のドジョウを狙うような局面!
これほどまで似通った安易なお涙頂戴展開には私はお涙差し上げられません。
でも地元の未解決事件(郊外の美大生が田んぼ端で通り魔に襲われ命を奪われた)から13年が経ったというちょうど最近目にしたばかりのニュースと脳内リンクし、残された遺族の気持ちを思い少し身につまされたりもしました。
以上は、原作を知らずして見に行った人の感想でした。
ストーリー主体で見ると、現実世界ではあまりないような、常識とはちょっとかけ離れた部分がデフォルメされているところもあるので、苦手な人は苦手なのかもしれませんね。
高い評価
では、高い評価をつけた感想を見てみましょう。
○評価:★★★★★(5.0)
結末は知らないままだったけど、多分、悲しいだろうなと色々評判から予想していた。
普段、バッドエンドが苦手なので、この手の作品は観ないですが、この作品は特別でした。
本当に最後まで、最後の最後まで間宮さんから目が離せない。
幕開け・幕引きまで、他の方たちありきではありますが、やはり間宮さんがこの作品を創っている。
桜井さんの可愛い子が少し病んでいる(この表現は幼稚なんだろうけど)様が生々しい。
そして、前を向く。でもそこに至るまでが本当に美しいだけではない。
今日、二回目を観ましたが、ひきずってまった。でも、たぶんまた観てしまう、泣いてしまうだろう。バッドエンドなのに、二人の有り様の美しさに何度も観たくなる。
出来れば、二人のしあわせな未来を見たかった。
どこかで、別人で似たようなキャラ設定でも良いから、間宮さんでどこかで演じて欲しいなと切に思った。
○評価:★★★★★(5.0)
Twitterで世紀末さんの4コマ漫画を少し拝見していて気になっていた映画です。
4コマ漫画なのでテンポよく物語が進みますが、それほど急展開というものはありません。
高校生の日常生活を見せられている感じ。しかし、終盤になるにつれ、今まで別場面で登場していたキャラクターとの関係性が現れてきます。
正直、4コマ漫画が原作の映画でここまで泣くとは思いませんでした。
学生でも大人でもじゅうぶん楽しめる映画だと思います。
○評価:★★★★★(5.0)
映画を観るにあたって、先入観や偏見を持ってはいけないとつくづく感じた作品だった。
SNSコミック原作、キャストなどでイメージを作ってしまうのはよくなかった。もっと、本当に早く観とけばよかったと思った。
3組のストーリーから物語は始まる。共通のテーマはそれぞれが人を好きになることだ。
人を愛することで、人は変わることができる。愛には喜怒哀楽の全てが詰まっているのだ。
コミック原作だからこその、きゃぴ子と地味子という名前の設定。でもそれを普通にニックネームとかではなく、自分の名前として使ってることに驚いた。
八千代くんと撫子の関係性もなかなか特殊だけど、なんだかほんわかしててステキな2人だった。撫子の言葉使いがとても上品なところも好感が持てた。
そして、れいとななの2人。「殺すぞ」「死ね」「死にたい」が口癖。
かなりのネガティブでリスカ常習のなな、留年して1つ年上の全ての物事に冷め切ったれい。そのれいがはじめて唯一興味が持てたのが、ななだった。
「私が死んでも世界は何も変わらないよね」と言うななに、れいは「少なくともお前が死んだらオレは変わる」と言った。
大切な人の死は突然と思いがけずに訪れる。亡くなった本人だって、未来の話をしたばかりなのに、これからも一緒に生きていこうと思っていたのに、運命は切ない。
生きることと死ぬことは隣り合わせだ。命は儚く、そして尊い。
ななはれいと出会ったことで、今までの自分を変えることができたのだ。
れいがいなくなることが運命だったとしても、ななは今まで知らなかったたくさんの事を知ることができたのだ。
きっと、人が生きていくことに無駄なことは何もないのだと思えた。
○評価:★★★★★(5.0)
「殺す」が口癖だけれども心優しいれいと、そんなれいに出逢って変わっていく死にたがり・なな。
全人類から愛されようと懸命なきゃぴ子と、そんな彼女を近くで見守る地味子。
そして告白が日課の撫子と、彼女からの告白に戸惑う八千代。
そんな6人がそれぞれの生活の中で織り成していく人間模様・恋模様に、観ていてどこか心温まったり、逆にちょっぴり切ない気持ちになったりします。
何といっても特筆すべきは、ラスト30分の衝撃的すぎる展開でしょう。
完全に予想外といいますか、油断していると、思いもよらないショックと感動に、不覚にも心が激しく揺さぶられてしまいます。
同時に、本作の特徴的なタイトルが持つ本当の意味に気づかされ、それもまた感動を深いものにさせているようです。
登場人物達のセリフの言い回し等、やや小説チックで、どことなく説教臭く聞こえてしまう部分もありますが、「生きるいうこと」や「本当の愛」について、不思議な角度から思わず考えさせられるような深い作品です。
先程「結末はどうなるか」のところでもネタバレさせましたが、最後には主要人物の一人が亡くなったように、後半は予想外の展開になり、その部分も評価の分かれ道になるのかもしれません。
「殺さない彼と死なない彼女」はどこで視聴できる?
2019年に実写化された映画ですが、現在は劇場公開はされていません。その代わり、現在は動画視聴サイトの「dTV」で視聴することができます。
「dTV」では新規会員登録をして31日以内なら、無料トライアルで見ることができますので、これ以外でも気に入ったものがあれば視聴できますよ。

もちろん、気に入った場合、月々の会費は550円(税込)とリーズナブルなので続けやすいですね。
今回は結末をネタバレさせてしまいましたが、
小坂れいは俳優の間宮祥太朗さんが、鹿野ななさんは女優の桜井日奈子さんが演じていますので、ファンだったら是非見ておきたい映画ですね。
「見てみようかな」と思ったら、こちらのリンクから直接『殺さない彼と死なない彼女』をご覧くださいね。
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本ページの情報は2021年4月時点のものです。
最新の配信状況はdTVサイトにてご確認ください。
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