今回は紹介するのは『パパが遺した物語』。アメリカとイタリアの合作の映画です。

交通事故で妻を亡くし夫が後遺症と鬱に悩まされながらも、8歳の娘を育て、その様子を娘のために小説として残してあげるのです。
この娘の成長を通じて、父と娘の「絆」を描く感動の物語なのですが、これは「実話」なのでしょうか?または実際のモデルがいるのでしょうか。
今回はこの映画が実話なのか?ということと、物語がどんな風に進み、どんな結末を迎えるのかということ中心に、実際見た人の感想もチェックしていきます!
尚、ここから先はネタバレ情報を含みますので、「ネタバレは嫌だ!見るまで何も言わないで!」という方は、こちらのリンクから直接『パパが遺した物語』をご覧くださいね。
↓ ↓
「Hulu」では新規会員登録をして14日以内なら、無料トライアルで見ることができます 。
パパが遺した物語は実話?
『パパが遺した物語』は実話ではありません。
この映画の脚本はブラッド・ディッシュによるもので、監督はガブリエレ・ムッチーノです。
(ガブリエレ・ムッチーノは ウィル・スミス主演の『7つの贈り物』などを手がけ、ハリウッドでも評価の高い監督です。)
『パパが遺した物語』のあらすじ
大学院で心理学を学びながらケースワーカーとして働く主人公のケイティ。魅力的な女性なので男性からの誘いも多いのですが、本気に誰かと付き合うわけではなく、一夜限りの関係ばかりです。
彼女がこんな風になってしまったのは、小さい頃の辛い体験が関係しているのです。
パパが遺した物語のネタバレの感想と評価
それではこの作品の感想と評価を見ていきましょう。
評価は5段階評価で表しています。
※著作権の関係があるので、原文の意味、ニュアンスを変えずに書き改めています。
原文は出展URLからご確認頂けます。
低い評価
まずは低い評価を見てみましょう。
○評価:★☆☆☆☆(1.0)
なにがケイティを歪ませたの?両親の死別? でも、お父さんは愛情深く立派な方。親戚は裕福で生活力ある。
いくらでもポジティブになれる要素があるように思う。なぜにセックス依存症になっているの?それが女なの?
三文小説のステレオタイプの女像って逆に失礼な気が…。この映画のテーマは「女」なの?
父の愛が時空を超えて娘の愛の連鎖へ誘う話だと思うし、ナチュラルボーンの淫乱なら、それでも映画の興味深いテーマになり得るけど、この映画は違うよね?
過去のトラウマを乗り越える系だし、なにが彼女をそうさせたのか分からず、ただただ、心の弱い女がギャーギャー騒いだ末、とっても優しい男性と出会い、その人は取ってつけたように父親の本のファン。
という、微かな父親との繋がりを持たせといて、なんか乗り越えたっぽいとしか思えなかった。
ヨカッタデスネって感じです。
○評価:★★☆☆☆(2.0)
実話でもないので、もっと冒険しても良い内容だったと思うけど、その割には話が出来すぎてて、ただの可哀想な話だった。
娘役がなんだかんだ言ってただのビッチなのであまり同情もできなかった。
○評価:★★☆☆☆(2.0)
奥さんを事故で亡くし、娘を育てて行かなければならなかった作家のお父さんと、大きくなった娘のお話。
視点が2つあり交互に物語が展開していくのは面白みを感じたが、内容的には膨らまなかった。
ビッチ過ぎる大人の娘さんにはビックリ!
見終えて思った事だが「あの娘時代で、(語られなかった青春時代があったとしても)最後のオバさんスピーチを観れば将来明るい要素で、今後ビッチになる要素は何処にあるのさ?」と。
父と娘と言う作品。父がいなくなったとしても、作品の収入、叔母、編集長?のオバさんなど頼れる人・物がありふれている。無くてビッチになったのなら分かるんですけどね。
大人の娘さんには共感出来ませんでした。
女は愛が無ければ生きられないけど、男は愛が無くとも生きられるって、、、そうとも限りませんし。
あと、日本語のタイトル!「パパが残した物語」って何さ?
彼氏と付き合う口実ぐらい。ビッチが無ければ、只の娘人生ストーリーです。感動はしなかった。
○評価:★★☆☆☆(2.0)
確かに泣ける作品なのかもしれませんが、ちょっと狙い過ぎた感がありました。
ガブリエレ・ムッチーノ監督のファンの方には申し訳ありませんが、どうもこの監督との相性は悪いようです。
これまでも感動系の作品を撮ってきたムッチーノ監督。、どうも感動させようとしてる意図を感じてしまいました。わざとらしいというか。
そして今回は父と娘の話のはずが色々盛り込み過ぎた結果、まとまりがありませんでした。
というのも親子愛に焦点を当てればいいものを、現在のケイティー(アマンダ・セイフライド)の性生活などを描き始めたものだからかなり萎えてしまいました。
このケイティーという人物にはあまり感情移入が出来ませんでした。 アマンダ・セイフライドが素晴らしい女優なのは言うまでもないと思いますが、本作では残念ながらイマイチでした。
ラッセル・クロウが上手いのは言うまでもなく、それがこの映画の救い数少ない救いでした。
彼が演じたジェイクには同情せざるを得ないですよね。 事故で妻を亡くし、自分は後遺症になってしまう。そしてケイティーの親権も取られそうになってしまう。 もう悲惨としか言えません。
この2人以外にもダイアン・クルーガーやオクタヴィア・スペンサーなど実力のある役者が多数出ているのにも関わらず彼らの役どころもひどいものでした。
洗練されていない脚本に、パッとしない演出。 ラッセル・クロウの演技が無ければもっと大変なことになっていたかもしれません。
主人公ケイティのビッチさ(セックス依存症)、そしてなぜそのようになってしまったか理解できないということで、「低い評価」がつけられているという印象です。
高い評価
では、次に高い評価とその感想を見てみましょう。
○評価:★★★★☆(4.0)
思ってたより良かった。
役者個々の力、交錯する時代背景、揺れ動く心理が重なり合って、静かで奥深い仕上がりなっていた。親目線で観てしまったので、引き裂かれそうな親戚のやり口が気が気でなかった。だから中途半端な親戚は信用できねぇんだよって感じ。
○評価:★★★★☆(4.0)
ケイティとパパが博物館で交わした約束。だけど、パパはおじいちゃんになるまで生きられませんでした。でも、素敵な家族を作るって約束は叶いそうなラスト!
大好きだったパパに置いていかれて、(ずっとずっと一緒にいるって約束したのに!)ママも小さい時に死んでしまって…となると、寂しくて寂しくて、人を深く信じたり愛したりすることが出来なくなってしまったケイティ。やっぱり生活歴って人格を形成するんだなと。
最後に短期間で小説を書ききったのは、躁状態だろうな、、けいれんは器質的な脳の後遺症なのか。。
初めて心を許せそうになった彼にされ置いていかれ、バーでカーペンターズの「close to you」が流れ、パパに会いたい!と泣いているシーンでは号泣。最後、彼が待ってくれているシーンは素敵でした。
パパが書いた物語の内容を、もっと詳しく知りたいとは思ったけれど、最後の曲もまたよくて、パパはいつもそばにいるよ、ってところでまた涙。
きっと、最後に書いた小説は、この曲のような内容だったんだろう。
○評価:★★★★★(5.0)
時々鳥のさえずりが聞こえるシーンが何度かあります。歌詞を連想させられ素敵だと思いました。
良かったと思う人と、なぜビッチになったかわからないという人がいると思います。これは観る人の人生経験や、男女によって受け取り方が違うのかもしれないですね。
例えば、ビッチで実は満足な家庭環境ではなかった、という友達がいたり、どこか共感できる理由で好きでもない人と寝てしまったことがある人は、ケイティの心情を理解できたのかもしれません。
女性は足りないものを埋めるため恋愛やセックスに走る、とよく耳にしますね。あんなに父親から大きな愛情を貰っても、それ故ずっとその愛情を探していたのだと思いました。
そこに父親と娘の愛の本に魅了された青年キャメロンと出会う。
きっとキャメロンはその本を読むとき、ケイティを愛する父親の視点で心を動かされたのだと思うと素敵ですね。
それでもケイティは直ぐには本当の愛に気づけない。気づいていても、今まで関係を持ってきた男性は体目的、故に男性不信になっているのでしょう。
心理学をやっているのになぜという意見もあると思いますが、人間ですから自分をコントロールするのは難しいということもあるでしょう。
だからルーシーと共に、愛の無いセックスとは違う、親からの愛の形をなぞらえてるのだと思います。
それでも間違いを犯し、自虐行為に拍車をかけ、そしてカーペンターズの「Close to you」。ここが山場だったと思いますね。一番大泣きしました!
「どうして」という直接の説明が少ない分、自分の中でそれぞれの感情を想像させられるのもいいと思います。
「パパに会いたい」からのやっと「あなたしか居ないの」になった事には、私には上手く文章で説明できません。しかし納得してしまうのです。
最後に、登場人物に何人か異性との不純な前科持ちや発覚があって、色々心配になりました。
キャメロンの部屋に居た女性は本当に友達だと信じてます(笑)だってもし恋人だとしたら犠牲者ですから。
○評価:★★★★★(5.0)
娘と父の幸せな日常、そして、現在の娘の状態をクロスさせていく…。
ラッセルクロウの演技に引き込まれました!
アクションもかっこいいけど、このクロウ、さすがと言うしかない。アマンダもいいけど、もったいないくらいのクロウと子役の2人、ずっと見ていたいと思わせる映画でした。
アマンダのシーンより、もう少し、クロウのシーンがあると、もっと感動したかもしれません。
くたびれた、一生懸命なクロウ、子役と歌う場面に、父を思い出しました。父と娘って、いいなぁー。
ラッセル・クロウに対しての高い評価…というのが、まず大きそうですね。
セックス依存症のケイティではあるけれど、それでも父が託した思いと、それに気づくケイティという流れが「感動」をもたらし、父と娘の絆を感じた人も少なくなかったのではないでしょうか。
パパが遺した物語の結末

この作品は、「ハッピーエンド」で終わります。
ケイティはキャメロンに自分の本当の心を伝え、正面から向き合おうと決意し、キャメロンの家にむかいます。
ところがそこには別の女性がいるのです。その女性は「友達」だというのですが、ケイティは「ありがとう」と伝えると足早にその場を去って行きます。
その後ケイティは伯母(母の姉)のエリザベスに元気付けてもらい、自分の家に戻ります。
するとそこにはキャメロンが!
驚くケイティをキャメロンは優しく抱きしめるのです。
という方は、こちらのリンクから直接『パパが遺した物語』をご覧くださいね。
↓ ↓
「Hulu」では新規会員登録をして14日以内なら、無料トライアルで見ることができます 。
————————————————————————
本ページの情報は2021年3月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
————————————————————————