映画「累(かさね)」の最後の意味は?あらすじとともに解説 |土屋太鳳と芳根京子のキスシーンに注目!

映画「累(るい)」の最後の意味は?あらすじとともに解説 邦画

2018年に公開された映画『累(かさね)』。

女優の芳根京子(よしねきょうこ)さんと土屋太鳳(つちやたお)さんのキスシーンが話題になりました。

 

2人の女性が顔を入れ替えてお互い利用し合おうという内容です。

顔を入れ替えるってどうやって?と、なんとも不思議な感じがしますが、今回はこの映画のラストの意味について解説したいと思います。

 

あらすじについても触れて行きますので、「ネタバレは嫌だ!見るまで何も言わないで!」という方は、こちらのリンクから直接『累(映画)』をご覧くださいね。

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「累」の最後の意味

実はこの映画ではニナの顔をの累が演じる「かもめ」と「サロメ」がポイントになります。

 

この映画では2人の女性は顔が入れ替わることで最初は「Win-Win」の関係でした。

このあたりはチェーホフの「かもめ」の主人公の男女の関係を彷彿させます。

 

そして映画の後半では累とニナの狂気が浮き彫りになっていきます。まさにサロメの狂気と深い愛が重なります。

 

この映画の最後には協力関係にあった片方の女性が亡くなり、片方の女性が残ります。

亡くなった方が世間で認知されている本物の女優でした。生き残っている方はいわゆる偽物の女優だったのです。

 

偽物を本物に見せるのが演劇ですが、その偽物が本物を越えてしまった。これが『累』の最後のシーンに見える意味なのです。

 

 

「累」のあらすじ

 

この映画のあらすじを「起承転結」に沿ってお話します!

起:累とニナの出会い

今日は累の母の13回忌です。彼女は伝説の舞台女優でした。

累は頬に醜い傷がありましたが、そんなこともあって母に対しては劣等感を抱きながら生きてきました。

 

そんな累にある男性が話しかけてきました。

彼の名前は羽生田釿互。母と親しい関係だったと言います。彼は累に演劇のチケットを渡します。

その演劇を見に行くことにした累。

 

舞台でヒロイン役を演じたニナはたぐいまれな美貌を持っており観客を魅了しています。

 

舞台が終わり、楽屋を訪れた累にニナは「代わりに演じて欲しい」と言ってきました。ニナはあることで女優業ができなくなっていました。

 

累は母からもらった「願いをかなえてくれる口紅」を塗ると、ニナにキスをします。

するとその瞬間に類とニナの顔が入れ替わるのです!

 

美しい顔を手に入れた累はニナの役を演じます。

 

驚いたことに累は練習したこともないのに、ニナのセリフを全て覚えていたのです。そして圧倒する演技力でその舞台を演じきります。

 

承:チェーホフの「かもめ」

類は元々天性の演技力がありました。しかも美しいニナの顔を使っています。

 

そんな累は有名演出家の鳥合零太による舞台で、チェーホフの「かもめ」のオーディションで見事合格し、ヒロインに抜擢されます。

 

このことがきっかけで次第に惹かれ合い、キスをする2人。

しかし、累の顔を使っているホンモノのニナはこれが面白くありません。なぜなら彼女は鳥合に好意を抱いていたからです。

嫉妬する彼女は、稽古場に行きニナの顔を持つ累を監視するようになります。

そして累から自分の顔を奪い返し、鳥合と一夜を過ごします。

 

元の顔に戻った累は鳥合を奪われ失望し、再び劣等感を味わい号泣するのです。

 

転:舞台「サロメ」

次の日、ニナは顔の入れ替えはもうこれきりにしようと累に持ちかけます。

仕方なく同意した累でしたが、突然ニナが倒れてしまいます。

実はニナは突然、昏睡状態になる病気だったことが分かるのです。

 

それからニナは眠り続け5ヶ月がたちました。

彼女が目覚めると、そこにはニナの顔をした累が居ました。

 

ニナの顔の累は本物のニナが眠っている間に売れっ子の女優になっていました。性格も代わり劣等感も消え、明るい性格になっていたのです。

しかもニナの顔の累は、世界的演出家の富士原佳雄による舞台「サロメ」をひかえているのです。

 

呆然としているニナでしたが、累の母の秘密を知るのです。

累の母もあの「口紅」で他人の顔を使っていたのでした。しかもその相手を地下室に監禁していたのです。

 

ニナは一生累に顔を乗っ取られるのではないかと怖くなり、舞台「サロメ」の前日に累に睡眠薬を飲ませて眠らせます。

 

結:偽物が本物を越える時

翌日は舞台「サロメ」の日。

ニナと顔を入れ替えた累は舞台に臨みます。

素晴らしい演技力で期待どおり観客を圧倒するニナの顔をした累。

 

するとそこに突然、ホンモノのニナが現れるのです。

彼女は、「累が演技中に元の顔に戻るのを見に来た」というのです。

 

実はその不思議な口紅は12時間で効果が切れてしまうのです。ニナは口紅を偽物の口紅にすり替えていたのです。

 

ところが累の顔は元には戻らず彼女の出番が終わります。

実は累はニナの悪だくみに気が付き、部屋の時計を遅らせてニナの計算を狂わせていたのです。

 

屋上でもみ合う2人。誤って2人とも地面に落ちてしまいます。

累はテントの上に落ちて無事でしたが、ニナは重症を負ってしまいます。慌てる累。

ニナが死んでしまえばもうその顔を使うことはできません。累は救急車を呼び、ニナにキスをするとそのまま舞台に戻ります。

しかしニナは命を落としてしまうことになります。

そして舞台を無事やり遂げたニナの顔をした累。拍手喝采を浴び、そこで映画は終わります。

 

 

偽物が本物を越えて残ってしまったという、結論だけを聞くと納得行かないかもしれませんが、そこに至るまでの土屋太鳳さんと芳根京子さんの演技は圧巻です。

 

その2人の演技を見たい!という方には特におすすめの映画です。こちらのリンクから直接『累(映画)』をご覧いただくことができますよ。

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