「ワンダーウォール」(映画)のあらすじと評価 | 昔懐かしい学生寮と建替え問題どうなる?

ワンダーウォール 邦画

『ワンダーウォール』は「京都発地域ドラマ」として、2018年にNHKBSプレミアムで放送されました。

京都の歴史ある学生寮「近衛寮」が舞台。建て替えを巡って大学側と寮生側が対立するというストーリーです。

2020年に映画化され好評を得ました。

今回はこの映画化された『ワンダーウォール』のあらすじと、実際に見た人の評価について紹介したいと思います。

 

尚、ここから先はネタバレ情報を含みますので、「ネタバレは嫌だ!見るまで何も言わないで!」という方は、こちらのリンクから直接『ワンダーウォール』をご覧くださいね。

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「ワンダーウォール」(映画)のあらすじ

それでは『ワンダーウォール』のあらすじを「起承転結」に添ってお話していきます!

 

起:近衛寮の建替え話が再び起こる

100年の歴史を持つ京都の国立京宮大学の学生寮、「近衛寮」。

ちょっと変わった人たちが住んでいて、一見無秩序のように見えます

一見無秩序のようでいて、“変人たち”による“変人たち”のための磨きぬかれた秩序が存在し、一見めんどうくさいようでいて、忘れかけている言葉にできない“宝”が詰まっている場所。

そんな寮に大学は老朽化による建て替えを要求しています。しかし補修しながら現在の建物を残したい寮側。双方の意見は平行線をたどり約10年たちました。

そんなある日、大学側は来年(2017年)の9月までに寮を明け渡すように命令してきました。当然、寮生達は学生課に抗議に行きます。

 

実は学生課には職員と抗議に来た学生を隔てる壁ができていました。

 

承:学生課に抗議に行くも・・・

学生課に向かった3回生のキューピーと、1回生のマサラ。二人ともこの近衛寮を愛しています。

ところが抗議活動への参加者が思いの外多くありません。

いつもなら学生課は気の強い中年女性の寺戸が対応していました。ところがこの日対応してくれたのは若くて綺麗な女性!

拍子抜けしてしまう二人でしたが、4回生で抗議活動の活躍を期待していた三船が彼女を見ると黙って立ち去ってしまいました。

女子寮生も涙ながらに抗議しますが、他の職員はこちらを見ようともしません。

 

学生課から寮に帰ったキューピーとマサラ。憤りが抑えられません。

学生課の綺麗な女性を見て逃げてしまった三船や、その女性の胸を見てばかりだった志村や、抗議活動に参加しない他の寮生に怒りを覚えます。

闘争に参加しない人には罰が必要だと言うマサラ。キューピーはそれには反発します。

マサラは外に出ていきます。

 

転:建替えの本当の理由

その後、キューピーと志村はコタツを囲んで話をします。

志村は2017年の初めの学生課との交渉のことについて思い出します。そして志村はキューピーに自分の考えを伝えます。

 

そこに急に学生課のあの綺麗な女性が三船に会いたいと訪ねてきます。

実は彼女は三船の姉でした。しかし三船は出て行ってしまいます。

彼女はかつて京宮大の大学院の学生でした。そして知り合いから「近衛寮の建替えは老朽化ではなく、実は跡地の利用が目的だ」ということを聞いたとと言います。

そして、寮を取り壊した後は、お金になる分野の研究棟が建てる予定だということも伝えます。

 

しかし彼女は闘争する寮生を励まします。

 

結:近衛寮は残ったが・・・

彼女が帰った後、志村達は寝込んでしまいます。三船は居酒屋で酔っ払っていたマサラを連れて帰ってきます。

マサラは三船と姉のことを知らず、三船に食ってかかります。しかし三船に押し飛ばされてしまい、その勢いで積まれていた本が落ちてしまいます。そして、そこに掛け軸が現れます。

実はその部屋は元々、茶室だったのです。

ドレットヘアの学生がお茶をいれ、志村とキューピーと三船がそのお茶を飲みます。その一方マサラはまだ寝転がっています。

 

時間がたち2019年。

近衛寮は学生数が減ったもののまだ存在していました。

三船と志村は卒業しました。そして大学は15人お寮生に訴訟を起こすのでした。

 

 

「ワンダーウォール」(映画)の評価

それではこの映画を見た人達の評価とその感想を見ていくことにします。

 

なお、評価は5段階評価で表しています。

※なお、著作権の関係があるので、原文の意味、ニュアンスを変えずに書き改めています。

原文は出展URLからご確認頂けます。

 

低めの評価

それではまずは低めの評価の感想から。

・・・と思ったのですが、「低い」評価をしている人はほとんどいませんでした。

一つだけご紹介します。

●評価:★★☆☆☆(3.0)

老朽化が進む学生寮の存続をめぐり「学生側」 対 「大学側」の対立を描いているが、スタンスとして学生サイド過ぎて、学校側が単なるヒールと化しているように思える。

全く対等ではないが、「なんじゃコイツ?」というマサラみたいなキャラクターに象徴される青臭さと若さゆえの突っ走れる尊さみたいなものはあってもいいのではないだろうか。

(出展:https://eiga.com/movie/91727/review/02385113/

 

描き方に対等性がないというのが低めの評価の理由のようですね。

 

高めの評価

それでは、この映画が面白い、素晴らしいと高めの評価をしている人の感想です。

3つほどご紹介します。

 

●評価:★★★★☆(4.0)

現代でもこのようなむさ苦しい生活があることに驚いた。

冒頭が京都の観光ガイドのような始まりだったので、チョット苦手かなと思ったら逆だった。

「近衛寮」のような所に暮らしてみたいが家賃がタダに近いだろうし、それなのに居座るのも自分本位のような気がする。

自分達でお金を積み立てたり、OBにカンパしてもウラうとか、または建築科の生徒に設計してもらってDITで改修補強工事するなど、交渉の余地はあるのではないだろうか。

音楽が素晴らしく開放的で、寮の雰囲気に合っていたと思う。

(出展:https://eiga.com/movie/91727/review/02296407/

 

●評価:★★★★☆(4.0)

見たい映画が見つからずに鑑賞しました。
NHKで放送されたドラマと聞いていたのでど期待していませんでした。

しかしスタートから、昭和のノスタルジックな建物と、キャラのある学生たちに魅了されました。私も、学生の時は学生寮に入っていたので懐かしかったです。

甘々の学生よりも大学側に共感してしまうのは、私が大人になったのでしょう。

しかしあるセリフから逆の考えに。とても熱いものを感じました。

演奏シーンでは涙が溢れました。映像も音楽も演技も味があって良かったと思います。

(出展:https://eiga.com/movie/91727/review/02354680/

 

●評価:★★★★★(5.0)

昨今の「分断」を題材とした作品で最も優れた作品の一本ではないだろうか。

民主的な自治で寮を運営してきた学生達に対して、全く民主的でない態度の大学側。

話し合いは時間の無駄で経済的に合理的でなく、スピードばかりが重視される。学生の声を無視して計画を進めた方が世の中の競争には勝ちやすい。

学問も何もかも、あらゆるものが合理性に吸収されていく世の中を、一枚の壁をモチーフに見事に描いている。

渡辺あやの脚本は本当に素晴らしいと思う。

(出展:https://eiga.com/movie/91727/review/02338982/ )

 

 

かつて同じように「寮」に入っていた人にとっては、とてもシンパシーを感じる作品のようですね。

NHK制作ということで「面白いのだろうか」と感じる人もいるようですが、実際見てみるとストーリーの展開に引き込まれていくようです。

 

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本ページの情報は2020年11月時点のものです。
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